パンフレット用写真と俺

今日は午後からロボット製作実習
ここのところ新たに組み込んだセンサーがうまく働かず
回路図とにらめっこしたり
線をつなぎ変えたり
オシロスコープで測ったりと
いろいろやったが結局動かない
調べられるところはもう無いはず
1時間ほど考え込み
「電池か?」と思いつき
電源を電池から安定化電源(交流を直流に直して、電子回路に適した電圧と電流を供給する装置)に変更。
動いた。
センサーばっちり反応してるよ。
述べ7時間近く悩んでいた俺の時間を返せ。


気を取り直してセンサーを最適位置に取り付けるべく調整開始。
なかなかうまくいかない。
はめ込み口の位置がおかしいらしくギアに当たる。
何とか拡張を終えたところ。
学校紹介のパンフレット用写真を撮影するからさっさと帰れといわれる。
せめて位置が良いか確かめてから片付けようと思っていると。
「おい。片付けなくていい」と呼び止められ
いつの間にか俺のロボが写真の小道具に決定していた。


クラスの男2人に他から来たモデルの女性3人で撮影開始。
まあ良いかと思っていると
モデルの女性3人が・・・
「あ・・・。」
あ・・・。ってなんだよ。
「取れちゃった(笑)」
モーターからコードが取れていた。
笑うしかなかった。
まあ直せるからいいや
と思っていると
クラスの奴Aが
「そこで一気にぶちっと」
クラスの奴Bが
「右を切れ。左は俺が爆発する。」
などとほざいている。
モデルの女性Cの手にはニッパーが。
爆発するか!!!!
どっちを切っても俺が爆発するぞ。


俺のロボをやたら引っ張るモデルどもと、切れ千切れとほざくクラスメイト、やたら笑うカメラマンと監督らしき人に怒りを覚えながら待つこと1時間。
ようやく撮影が終わり片づけをはじめられた。
他の連中はとっくに帰っていて俺一人。
先生が部屋の外で戸締りするために待っていて俺をせかす。
何だよ俺さっさと帰りたかったのに、残らせて片付けの手伝いもなしかよ。
まったく無駄なことをしたものだ。


他から来たモデルの女性はうちの学校の声優科の人だそうだ。
声優に美人が多いといううわさはどうやら本当らしい。