両親奇襲
いきなり両親が我がアパートまで来た。
新車見せびらかしにきたらしい。
掃除したばっかで綺麗だったから家にあげること自体は問題なかったが
約500冊ほどの書籍達を見て
父「お前はもう本読むな」
母「全部捨てろ」
と、言った。
その瞬間俺は生まれて初めて切れた。
激怒を通り越して冷静に両親を殺そうとしていた。
最早そこにいたのは両親ではなく、殺すべき敵であった。
絞め殺そうと思ったが、時間がかかりすぎ両方殺せない。
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ならばと、包丁代わりのナイフを取り出し廊下に出た所を殺害しようと計画。
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狙いは首。動脈切れば悲鳴上がらず殺せるだろう。
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殺害した後は両親の携帯の電源を切る。
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近所の自転車屋で折りたたみタイプの自転車を買う。
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死体と自転車を車に積む。
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髪を落とさぬよう帽子・指紋を残さぬよう手袋、必須。
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近場の山へ乗り捨てる。
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車内の清掃を行う。微量の土や繊維から犯人探すとか世界まる見えで見たから。
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家に自転車で帰る。公共交通機関だと監視カメラに映るから。
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家の清掃。ルミノール反応は血中の鉄分が関係しているらしいので酢で清掃すればいけるか?
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完全犯罪成立。
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警察に呼ばれたときはボロがでないよう、やたら怪しさをかもし出した方が良いだろうか?
虚言癖とか電波系の方が疑われないだろうか?
約一分で完全犯罪(笑)の計画が練り上がった。
その段階で気づく。
「こんな糞どもの為に犯罪者になるのは勿体無い。本自由に買えなくなる」
よく考えれば二度と家にあげなければ済むこと。
深刻に考えすぎた。
俺にとって『本>両親』という式に気づいたことは重要だ。
気をつけないと、殺してしまうかもしれないから。