F-Xについて

昨今たびたび話題となっている
第4次F-X
すなわち
航空自衛隊次期戦闘機導入計画について
まとめてみたくなったので個人的にまとめてみた。


−計画概要−
平成21年(2009年)度までを対象とした中期防衛力整備計画の一部。
期間内に7機調達。


−計画の主旨−
「F-4EJ改が古くなってきたので、そろそろ新型に変えていこうか。」


−求められる性能−
F-4EJ改は主に防空に使用されている。

要撃能力が高いことが最も重要。


F-4EJ改は主に防空に使用されているが
F-2の繋ぎとして支援戦闘機としても使用されている。
そして予算削減のため。

マルチロール機であることは必須条件。


近隣諸国の空軍力が上がっていることから
相対的に日本の力が弱まってきている。

第5世代機に近い性能が必要。


現代の機体設計・開発には膨大な時間・予算・技術が必要。

結果的に一つの機種を長期間使うことになるので
機体の寿命、メインテナンス費用など造った後のことも考慮する必要がある。


日本の航空機生産力維持のため

ライセンス生産


−候補−
F-22A、F-35、F-15FX、F/A-18E/F、ユーロファイター タイフーン
この五機種が候補と言われている。


F-22A
機体性能と特性は空自の要求にもっとも合致する。
空自とメーカー側は是非と言っているが
日本が買ってくれないし、米国が売ってくれない。
米国が売ってくれたとしても、ライセンス生産は確実に無理だと思う。
(設備費やライセンス料、自衛隊の情報漏洩問題的に)
完成品輸入の場合、整備のためにアメリカに送ることになりかねない。
最も採用される可能性が少ないと思う。


F-35
ステルス機としてはF-22に次ぐ性能を持つ。
国際共同開発のため、ライセンス生産はかなり難しく
完成品輸入も参加国が優先され、日本に来るのはその後になる。
しかし、予想に反し各方面から「買わないか?」と誘われているらしい。
アメリカの分を日本に回すという方法なら、完成品輸入出来る模様。
計画の遅れ等で、予想外に金が掛かりすぎているらしいので
もっと多く売って、利益を確保したい思惑がある、と思う。何となく。
ある意味妥協点とも言える。


F-15FX
制空戦闘機F-15を、再設計した戦闘爆撃機F-15Eを、さらに再設計した機体。
F-15Eの高機動型らしい。
候補の中では実績と安心感が最も良い。
ステルス性能を除けば最良のマルチロール機とも言える。
火力的には最強。
ステルス性が無いこと・基本設計がかなり古いという致命的な問題点を抱えている。
F-22A、F-35が駄目なとき、ステルス性を重視しないならこの機体になると思う。


F/A-18E/F
艦上戦闘機なので空母のない日本では不要な装備がついている。
それを外すと設計変更となりライセンス料が余計に掛かるらしい。
要撃能力がやや不足しているとの意見もある。
F-15Eよりはステルス性能が高いらしい。
空母っぽいひゅうが型護衛艦が進水し竣工間近の今この機体を採用すると
また隣国が騒ぎ出しそうな気がする。
日本が空母持とうとしてるとかどうとか。
要撃機としてはそこはかとなく半端な性能なため、日本の要求に合わないような気がする。
突出した利点が無く、欠点が目につくため採用はないと思う。


ユーロファイター タイフーン
F/A-18E/Fよりはステルス性能が高いらしい。
ライセンス生産出来そうで、国産の搭載機器を使用できるよう交渉しているらしい。
欧州機なので日本で扱った経験が無く、整備や保守の面で不安が残る。
ただ他の機種より日本仕様の機体に出来ることは魅力的。
F-22A、F-35が駄目なとき、ステルス性にこだわるならこの機体となるだろう。
大穴。


−今後−
航空自衛隊の方針としては今回のF-X選定を先延ばしして
次の防衛力整備計画に盛り込むつもりらしい。
とりあえず手持ちのF-15の近代化改修とF-4を大事に使うことで繋いで
時期を見て新機種とするつもりらしい。


心神
一部では次期主力戦闘機と言われているが自衛隊にその気はない。
心神は先進技術実証機であり、あくまで先進技術の実証を目的としている。
そのためいろいろと既製品を使用しており、ステルス機としては問題がある。
飛行可能な実機は製作される予定。



−予想というか希望というか妄想−
他国の機体を選ばなければならない状況が続くのならば
こういった一番欲しい機体を得られないと言う問題はつきまとうものだろう。
今後も技術の進歩が続く限り、機体単価は上昇し続け
軍事機密の固まりとなり、他国への輸出がはばかられることになる。
購入するこちら側も膨大なコストで数を揃えることが難しくなる。
ならば国産に踏み切るしかないだろう?
心神で得られたデータを元に新型機開発というのが一番スマートだろう。


F-22A、F-35はどうも買えそうにない。
ならば攻撃力の高いF-15FXが良いと思う。
純国産ステルス支援戦闘機とF-15FXのハイロウミックスが適当と思うんだがどうだろう?


ステルス機はその特徴であるステルス能力を発揮するために
武装を機内に収納しなければならない。
つまり総合的な火力に制限があると言うことで
逆に積載量の多い機体で補完するというのは
よさげでは無かろうか?
ステルスで先制、F-15FXで制圧という感じで。
防衛省にも『F-22A×F-15FX』案が出ているらしいとwikipediaに書いてあった。


まぁ、国産だったら嬉しいなぁと言う話。